中国政府は27日、米国が運用する全地球測位システム(GPS)の中国版「北斗」について、「全世界をカバーするサービスを開始した」と発表した。中国が独自開発したシステムの運用地域を地球全体に拡大したことで、ナビゲーションをめぐっても米国との覇権争いが本格化しそうだ。
北斗が全世界に提供するサービスは自動車の位置や速度などの情報。測位の誤差は10メートルで米GPSより劣るが、中国が主導するシルクロード経済圏構想(一帯一路)の及ぶアジア太平洋地域では先行してより精密な情報を提供。誤差を5メートルに抑えるという。
中国政府は米GPSに対抗し、…