山形市の蔵王温泉スキー場や、山形県上山市の蔵王坊平高原にあるスキー場・蔵王ライザワールドなどで30日午後1時ごろ、停電が発生し、リフトやロープウェーが止まった。県警などによると、救急搬送された人はいないという。東北電力によると、山頂付近の木の枝が雪の重みで電線に接触して漏電し、リフトを含め127戸が停電したという。
蔵王温泉スキー場の「蔵王ロープウェイ」によると、全8基のリフトのうち6基が止まり、約80人が最大2時間、リフトに乗ったまま降りられなくなった。蔵王山麓駅と樹氷高原駅、地蔵山頂駅を結ぶロープウェーも止まり、観光客ら約210人を下山させるため、大型雪上車を出したという。ロープウェーへの送電は午後6時ごろに再開したが、31日朝の試運転まで営業しないという。
蔵王ライザワールドでは、3基あるリフトが止まり、約10人が降りられなくなった。このスキー場で15分ほどリフトから降りられなくなった利用客は「とにかく寒かった。状況も分からず、不安だった」と振り返った。