「文化」で振り返る2018年 あの子に叱られたい! 今年多くの人にそう思わせたのが、NHKのクイズ番組「チコちゃんに叱られる!」に登場した着ぐるみの5歳の女の子、チコちゃんだろう。 日常的かつ素朴な疑問を解答者に投げかけ、答えられないと「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と一喝。今年の新語・流行語大賞のトップ10にも選ばれた。でも2018年の日本人たちは、そんなにボーっと生きていられたのだろうか。 西日本を豪雨が襲い、大阪や北海道の大地が揺れ、尊い命が奪われた。南海トラフはいつ動くのか、首都直下はいつなのか、といった不安は尽きない。 ソーシャルメディアに動画共有アプリTikTok(ティックトック)と、誰もが楽しく発信できる時代になったが、何かのきっかけで炎上してしまうのではないか。車を走らせていても、あおり運転に巻き込まれないかと心配になる。 来年秋に消費税は上がるが、少子高齢化が進むなかで社会保障はどうなってゆくのか。 テレビ東京系のドラマ「ハラスメントゲーム」は毎回のように、「今日は被害者、明日は加害者」と唱えた。そう、「自分のこの一言ってハラスメント?」と考え出すと、夜も眠れなくなる。とても頭の良さそうなAI(人工知能)が社会のあちこちに進出してきて、仕事を奪われるかもしれない。 身の回りの安全保障が不安だら… |
政治の大問題より身辺が不安 ボーッと生きられない平成
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