東京都渋谷区の竹下通りで1日未明、男性8人が車にはねられて重軽傷を負った事件で、現場に居合わせた千葉県の男子大学生(23)が朝日新聞の取材に応じた。「大破した車からの灯油の臭いと倒れた男性らのうめき声とで、異様な雰囲気だった」と振り返った。
竹下通りで車逆走、1人重体5人重傷 男の身柄確保
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友人との待ち合わせを前に、竹下通りで時間をつぶしていたときだった。突然、30メートルほど後方から「バーン」と大きな音がした。「酔っ払いが看板でも倒したのかな」。そう思った矢先、日下部和博容疑者(21)とみられる20代前半の男がわきを走り去っていった。小太りで、上着はパーカだけの薄着だった。
音がした現場を見に行くと、大破した車と男性が4人ほど倒れているのが見えた。「事故だ」。普段は観光客などでごった返す竹下通りだが、当時はほとんど人がおらず、周囲にいた人たちと通報や救助を手分けして行った。
20代前半ぐらいの男性2人に…