東京都渋谷区の原宿・竹下通りで1日未明、軽乗用車が暴走し、8人が相次いではねられて重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住居、職業不詳の日下部(くさかべ)和博容疑者(21)が警視庁に対し「人混みを狙った。上野でも事件を起こそうと思った」と話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
捜査1課は、日下部容疑者は人が集まる場所を狙い、竹下通りで事件を起こしたとみて、詳しい動機を調べている。
原宿逆走の目撃者「異様な雰囲気」 強烈な灯油の臭いも
日下部容疑者の逮捕容疑は1日午前0時10分ごろ、渋谷区神宮前1丁目の竹下通りで、東京都練馬区の男子大学生(19)を殺害しようと、レンタカーの軽乗用車ではね、頭部に全治不詳のけがを負わせたというもの。男子大学生は意識不明の重体。ほかに19~51歳の男性7人がはねられ、うち4人が重傷という。
日下部容疑者は12月28日に大阪府内でレンタカーを予約し、31日には明治神宮のそばに着いたとみられる。
警視庁は2日午前、日下部容疑者を送検した。