京都市内の五花街のうち、祇園甲部、宮川町、先斗町(ぽんとちょう)、祇園東で7日、芸舞妓(げいまいこ)らが1年の精進を誓う「始業式」があった。
弥栄会館(京都市東山区)のギオンコーナーであった式には、祇園甲部の芸舞妓ら約110人が出席。正月用の稲穂のかんざしに黒紋付き姿で、「祇園の伝統を誇りとし心の修養につとめ技芸の習得に励みましょう」と誓いの言葉を斉唱した。
この後、京舞井上流の五世家元で人間国宝の井上八千代さん(62)が恒例の地唄舞「倭文(やまとぶみ)」を披露。式の後、芸妓らにお神酒が振る舞われ、「おめでとうさんどす」と新年のあいさつが交わされた。新成人の舞妓、まめ春さん(20)は「心を入れ替えて芸事に励みたい」と話した。(佐藤秀男)