日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な損失を日産に付け替えたなどとして逮捕された特別背任事件で、東京地裁(多田裕一裁判官)は8日、前会長の勾留理由を開示する手続きを行う。通常の裁判と同様に公開の法廷で開かれ、前会長も出廷して10分ほど英語で意見を述べる予定だ。昨年11月19日の逮捕以来初めてとなる公の場で、何を語るか注目される。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
緊急特集「ゴーンショック 日産会長逮捕」
ゴーン前会長の弁護人が4日、勾留理由の開示を地裁に求めていた。勾留理由の開示は、容疑者や被告に対して裁判所が勾留を認めた理由を説明する手続きだ。裁判官は「逃亡や証拠隠滅の恐れ」を理由に挙げるのが通例だ。これに対し、容疑者や弁護人は、それぞれ10分以内で意見を述べることができる。
ゴーン前会長は8日朝、収容先…