「LIXIL鈴木シャッター」(東京)は11日、防火シャッターの定期検査を行う「防火設備検査員」の国家資格を、従業員13人に不正に取得させていたと発表した。13人が定期検査した物件は68棟に上り、同社は年度内に正規の検査員による再検査を実施する。
同社によると、13人は2015~17年、資格取得に必要な講習を受ける際、実務経験年数を長く偽った。不正は上司の指示によるもので、同社は「(検査をする)物件数が多く、検査員を増やしたかった」としている。
13人が検査した68棟は学校(47棟)、店舗(8棟)などで、所在地は東京都(66棟)、千葉県(1棟)、長野県(1棟)。