卓球競技中に突然倒れた男性に、連係して救命措置を実施し命を救ったとして京築広域圏消防本部(福岡県豊前市)は、男女6人に感謝状を贈った。
感謝状を受けたのは大分市の同市職員小俣昂平さん(23)▽豊前市の同市民体育館嘱託職員八崎浩一さん(61)▽福岡県行橋市の中学校教諭村上涼子さん(26)▽同築上町の同椎野いずみさん(51)▽同町の自営業中江浪絵さん(52)▽中津市の会社員永吉康宏さん(27)。
消防本部によると、6人は昨年10月14日、豊前市民体育館の卓球大会で、62歳の男性が倒れた際、共同で迅速な通報や心肺蘇生、AEDによる救命処置を実施して、救急隊に引き継いだ。男性は息を吹き返し、入院して社会復帰を目指しているという。
6人中5人は救命についての講習を受けていたという。1週間ほど前に講習を受けたばかりだったという小俣さんは「知人だったので試合を見ていて気づいた。皆で的確に動けて、助かって良かった」と話していた。
感謝状は、7日に行われた本部の新年点検式で緒方豊消防長が6人に贈った。(小浦雅和)