料金を取って訪日観光客を自家用車で運ぶ「白タク」行為をしたとして、愛知県警は17日、中国籍の専門学校生曹磊(ツァオレイ)容疑者(29)=同県知多市つつじが丘4丁目=を道路運送法違反(有償運送行為)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「運んだことは間違いない。ただ、お金はもらっていない」と容疑を否認しているという。
交通指導課によると、曹容疑者は17日午前4時半ごろ、名古屋市中区のホテル前で中国人の20代の女性2人を自家用車に乗せ、中部空港(同県常滑市)へ有償で運んだ疑いがある。県警は、曹容疑者が中国人向けの配車アプリで客の紹介を受けていたとみている。
このアプリは、中国国外でも行き先などを指定すれば、登録している現地の運転手があっせんされ、支払いもアプリ経由でできる。日本では自家用車を使い有償で客を運ぶのは「白タク」行為にあたるとして摘発された。こうした摘発は県内では初。