日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が私的な損失を日産に付け替えたなどとして起訴された事件で、前会長の弁護人は18日、東京地裁に2回目の保釈請求をした。最初に行った11日の保釈請求については地裁が退けている。保釈の請求は何度でもでき、弁護人は保釈条件を変えて請求し直したとみられる。
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東京地検特捜部は11日、ゴーン前会長を会社法違反(特別背任)と金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で追起訴した。弁護人が同日、地裁に保釈を請求したが、地裁が15日に却下。弁護側が不服として準抗告したが、地裁は17日に棄却していた。前会長は起訴内容を否認しており、地裁は保釈すれば証拠隠滅や逃亡の恐れがあると判断したとみられる。
ゴーン前会長の身柄拘束は、最初に逮捕された昨年11月19日から始まった。12月20日に地裁が検察側の勾留延長の請求を却下したが、特捜部は翌21日、特別背任容疑で3回目の逮捕に踏み切った。