支払いを終えた商品に貼るテープを悪用し、炊飯器2台をスーパーからだまし取ったとして、山口県警周南署は24日、福岡市東区香住ケ丘4丁目の無職大坪祐也容疑者(38)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
署によると、大坪容疑者は昨年8月24日午後、山口県周南市内の大型スーパーで、陳列してあった炊飯器2台(販売価格計4万2702円)の箱に「会計済み」の印となるテープを自ら貼り、店員に見せながら「レジを通していますよ」などと言ってだまし取った疑いがある。大坪容疑者は別の未払いの商品と一緒にレジに持ち込み、その分の支払いはしたという。
店員はその際には気付かなかったが、在庫を調べる中で炊飯器がなくなっていることが判明。店舗側が翌日、被害を警察に届け出た。署は防犯カメラの映像を調べるなどし、大坪容疑者を特定したという。(井上怜)