他人の民家に新生児を置き去りにしたとして、神奈川県警は29日、川崎市川崎区小田2丁目の技能実習生で中国籍の戦美娟(せんびえん)容疑者(22)を保護責任者遺棄容疑で逮捕し、発表した。「会社に知られたら日本にいられなくなる。日本人の家に置けば、ちゃんと育ててくれると思った」と供述しているという。
川崎署によると、戦容疑者は昨年12月19日午後2時50分ごろ、同区の民家敷地内に、自宅でこの日、産んだとみられる男児を毛布にくるみ、ポリ袋に入れて放置した疑いがある。男児はまもなく保護され、低体温症だったが命に別条はなく、乳児院に預けられた。戦容疑者は昨年8月に技能実習生として入国。県内の食品工場で働いていた。