暴力団関係者に個人情報を漏らしたとして、警視庁が麻布署組織犯罪対策課の男性巡査部長(47)を地方公務員法違反の疑いで書類送検していたことが、捜査関係者への取材でわかった。巡査部長は「知らない」などと容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、巡査部長は約3年前、事件捜査などに使う警察内のデータベースで捜査に関係のない男性の住所などの個人情報を把握し、知り合いの暴力団関係者に提供した疑いがある。
「暴力団関係者と親しくしている」との匿名の通報があり、巡査部長の携帯電話の通話履歴などを調べたところ、この暴力団関係者と連絡を取っていたことが判明したという。警視庁は「引き続き事実関係を確認し、調査の結果を踏まえて適切に対処する」としている。