2020年で活動を休止すると発表した人気アイドルグループ「嵐」の会見が大きな反響を呼んだ。集まった報道陣は100人以上。生中継を禁止し、記者に外部との通信を制限するなど異例の要請もあった。どんなねらいだったのか。
都内の会見場に集まったのは、朝日新聞を含む一般紙やスポーツ紙の記者、テレビ局のリポーター、カメラマンなど。いずれも嵐が所属するジャニーズ事務所から事前に案内状が届いたメディアだ。近年は芸能界に限らず、新興メディアなどが入れる記者会見が増えているが、「ジャニーズはネットメディアなどを基本的に呼んでいないようだ」と関係者は話す。
現場では、会見が終わるまで内容を報じるのは禁止(テレビの生中継も不可)▽会見中に記者らがメールやSNSで、外部と通信するのは禁止――などの条件がつけられた。同じ事務所のグループ「TOKIO」のメンバー1人が不祥事を起こし、昨年5月に残りの4人が謝罪会見を開いた際には、なかった制約だ。
約1時間20分に及んだ嵐の会見で、メンバーに質問をしたのは約20人。情報番組の芸能リポーターや、民放キー局のアナウンサー、スポーツ紙の記者らが中心だった。
会見に参加できるメディアを限定したり、報道してよい時間帯を指定したりする狙いはなにか。
ジャニーズ事務所は詳細を明ら…