名古屋を拠点に活動するアイドルグループ「SKE48」が日々開いてきた劇場公演が今月、10周年を迎えた。劇場を足がかりに「アイドル文化不毛の地」と呼ばれていた名古屋を開拓したSKE48。ここまで根づいた理由とは。
名古屋・栄のSKE48劇場で4、5の両日、10周年記念特別公演があった。大規模なドームやアリーナとは異なり、最大299人収容。入場できないファンも地下1階に設けられた観覧モニターを囲み、「ああああ! よっしゃいくぞ!」と掛け声を出していた。
特別公演は歴代シングル曲を中心に10年間を振り返る演出だった。ふだんはチームに分かれて公演をするが、今回はメンバー60人ほぼ全員が参加。唯一の1期生、松井珠理奈さん(21)も途中から現れた。髪が乱れても、スカートがめくれても、メンバーは激しい踊りで汗を流した。
「全力さ」。これが他のアイド…