昨年12月16日から26日の間に朝日新聞教育面で掲載した「いま親たちは 不登校と向き合う」には、読者から「気持ちがわかる」「子どもが学校に行けるようになった後も、不安は残る」など多くの声が寄せられました。その一部をご紹介します。 「もしかしたらまた行けなくなるかもしれない」。神奈川県内の女性(51)には、不安が少し残る。大学生の長女(19)は高校2年の秋、「教室にいる自信がない」と言うようになった。はっきりとした理由がわからないまま、休みがちに。保健室登校を始めて4、5日後、長女は担任教員から「ここは君の居場所じゃない」と言われたという。帰宅した長女は「もう学校には行かない」と宣言した。 出席日数が足りず単位は出ない。新年度が近づき、学校から示されたのは、留年だった。女性は「新しい道を探そう」と決め、通信制高校を見学。長女は、高3の直前で転校した。 長女は通信制高校を卒業後、資格取得を目指して私立大に進学。ところが、大学1年の5月、再び休みがちになった。 女性は長女に言った。「やめた… |
「手を離さねば」「どれが正解」不登校と向き合う親たち
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