特別養子縁組制度について、法制審議会の部会が対象となる子の年齢を「原則6歳未満」から「原則15歳未満」に引き上げる案をまとめた。福祉関係者は「より多くの子どもが安定した家庭環境を得られる」と歓迎するが、年齢引き上げに伴う親子関係の構築の難しさや、民間あっせん団体の質の確保など、課題も残る。 特別養子縁組、15歳未満に引き上げ 養親の負担減も 東京都内の産院の一室で昨年夏、30代の夫と、40代の妻が待っていた。特別養子縁組をあっせんする一般社団法人「アクロスジャパン」代表の小川多鶴さん(53)が、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて連れてくると、歓声が上がり、妻は涙を浮かべた。小川さんが「一生、自分たちの子ですからね」と語りかけると、夫婦は笑顔で応えた。 夫婦は不妊治療をしたが子ども… |
養子縁組、不当な支払い要求も あっせんの透明性が課題
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