アルミニウムに関する投資話を持ちかけ、現金をだまし取ったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪に問われた、「e―ビジョン」=福岡市中央区=の実質的経営者、後藤由樹被告(54)に対し、福岡地裁(中田幹人裁判長)は4日、懲役7年6カ月(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。代表取締役だった男性(53)には、無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。
判決によると、後藤被告は2015~16年、福岡県などに住む5人に対し、ロンドン金属取引所でのアルミの委託売買取引で、同社が得た利益を支払うなどとうそをいい、計4400万円をだまし取るなどした。判決は、男性について、「取引実態がないことを認識するのは困難だった」と述べた。