息子を装って高齢男性に電話をかけて現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁は住居不詳、無職鷲見祐樹容疑者(31)ら14人を詐欺未遂の疑いで逮捕し、4日発表した。キャンピングカーの中から電話をかけていたといい、同庁は拠点の摘発を逃れるため、移動しながら詐欺を繰り返していたとみている。いずれも容疑を否認したり黙秘したりしているという。
捜査2課によると、逮捕容疑は2月1日、埼玉県東松山市の関越道高坂サービスエリアなど3カ所の駐車場に止めたキャンピングカー4台から、横浜市の男性(93)に次男を装って「仮想通貨でもうけたが、未納の税金があって入金されない。助けてほしい」などとうその電話を複数回かけて120万円を詐取しようとしたというもの。男性が本当の次男に電話して詐欺に気づき、未遂に終わった。
同課は、14人が昨年夏からレンタルのキャンピングカーで関東や東北地方を移動しながら同様の電話をかけていたとみている。