「未来のミライ」で、米アニー賞の長編アニメ・インディペンデント作品賞を2日に受賞した細田守監督が4日、ロサンゼルスの日本総領事公邸で会見し、「子どもの日常を描きながら、それがインターナショナルに通じる表現であったことがすごくうれしい」と喜びを語った。
「未来のミライ」は、横浜を舞台に、生まれたばかりの妹に最初は嫉妬している4歳の男の子が、過去や未来を旅しながら次第に成長していく物語だ。細田監督は「日本の片隅のお話が、外国でも、自分の家族の話として響いたのではないか」と話した。
同作品は、24日に授賞式がある米アカデミー賞の長編アニメ賞にもノミネートされている。細田監督は「(ノミネート作品のなかで)ミライはただ一つ、アクションではない」「(受賞するのは)ミライかアクション映画のどちらか。2分の1ですよ」と語った。(ロサンゼルス=尾形聡彦)