「アニメのアカデミー賞」ともいわれるアニー賞が2日、米ロサンゼルスで発表され、長編アニメ賞のインディペンデント作品部門で細田守監督の「未来のミライ」が受賞した。同作品は、24日に授賞式がある米アカデミー賞の長編アニメ映画賞にもノミネートされている。
「未来のミライ」は、4歳の男の子がいる家庭に、女児が生まれ、最初は妹に嫉妬している男の子が、未来や過去を旅する不思議な経験をしながら、成長していく物語。細田監督は授賞式で「この作品は僕の3歳と0歳だった子どもがモデル。小さい子と過ごすってなんて素晴らしいんだと思って、映画にしました」と喜びを語った。
西見祥示郎監督の「ムタフカズ MUTAFUKAZ」も同部門にノミネートされていたが、受賞を逃した。長編アニメ賞は全米公開作品を対象とした一般部門と、限定公開作品を対象としたインディペンデント作品部門に分かれている。一般部門賞は「スパイダーマン・スパイダーバース」が受賞した。(サンフランシスコ=尾形聡彦)