千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、父親の勇一郎容疑者(41)が事件当日、心愛さんを室内で長時間立たせたままにしていたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。心愛さんが疲れて床に座り込むとたたき、再び立つよう指示していた。母親のなぎさ容疑者(31)は「2日前から断続的に続けた」などと供述しているといい、県警が経緯を調べている。
どうすることも… 逮捕の母、LINEで吐露 小4死亡
「言ってもいいのかな」心愛さんに抵抗感 児相一問一答
2人の逮捕容疑は、1月24日午前10時ごろから午後11時10分ごろの間、共謀し、自宅で心愛さんの髪の毛を引っ張り、冷水のシャワーをかけ、首付近を両手でわしづかみにするなどして首付近に擦過傷を負わせたというもの。
捜査関係者によると、両容疑者は食事を取っていたが、心愛さんには食べ物や飲み物を与えず、胃にはほとんど内容物がなかったという。
なぎさ容疑者は「(勇一郎容疑者は)過去に何度も長時間立たせた。やめるように言ったがダメだった」と話し、事件当日については「朝から夜までほとんど寝させなかった。2日前から繰り返した」などと供述。勇一郎容疑者は「しつけのためにやった。悪いとは思っていない」という供述を繰り返しているという。