就職活動を経験したLGBTなど性的少数者の4割以上が、選考時に面接官などからハラスメントを受けたり、困難を感じたりしていたことが、NPO法人「ReBit」の調査でわかった。さらに、96%が就活時に困った際も大学のキャリアセンターなどの支援機関に相談していなかった。同法人によると、就職活動をした当事者へのこうした調査は珍しいという。
調査は昨年7~9月、性的少数者への理解を広げる教育活動をしている「ReBit」がインターネット上で実施。就活時に性的少数者と自認していて、2008~18年の間に新卒就活を経験するなどした241人からの回答を分析した。
この結果、LGBなどの42・5%、トランスジェンダーの87・4%が選考時に困難さを感じていた。選択肢を示して具体的に聞くと「人事や面接官から、性的マイノリティーでないことを前提とした質問・発言」や「面接などで性のあり方に関連したことを伝えられず困った」などの回答が多かった。トランスジェンダーについては「履歴書に性別記載が必須」などが困った点として挙げられた。
また、応募した企業に全くカミ…