福岡市南区柏原1丁目のアパート1階の部屋で男性の遺体が見つかった事件で、福岡県警は9日、男性はこの部屋に住む職業不詳、吉松孝さん(56)と発表した。吉松さんの上半身には複数の刺し傷があったことなどから、県警は吉松さんが殺害された疑いがあるとみて調べている。
県警によると、吉松さんの複数の知人が8日正午ごろ、「連絡がとれない」と南署に相談。署員が同日午後6時15分ごろ、室内で左側を下にして、血を流して倒れている吉松さんを発見した。吉松さんはすでに死亡していた。吉松さんは一人暮らしとみられ、部屋の玄関や窓は施錠されていたという。司法解剖をして死因などを調べている。
アパートの近くに住む50代男性は「10年以上住んでいるが、こんなことは初めてで驚いた」と話した。現場はJR博多南駅の北西約3・5キロにある住宅街。