仏ルノーの新会長に就いたジャンドミニク・スナール氏が14日、就任後初めて来日し、3社連合を組む日産自動車の西川(さいかわ)広人社長兼CEO(最高経営責任者)、三菱自動車の益子修会長兼CEOとのトップ会談に臨んだ。3人が直接顔を合わせるのは初めて。3社の会長だったカルロス・ゴーン被告の逮捕後の混乱を収拾し、3社連合の連携を強化していくことを改めて確認した。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
3人は同日夜、都内のホテルで食事をしながら約1時間半にわたり会談。西川、益子両氏は会談後にそれぞれ報道陣の取材に応じた。西川氏は3社連合について「オペレーション(業務執行)に課題があるので、そこを中心に話をした」と説明。益子氏は「意思決定を早くするなど見直すところがあれば、今後見直せばよいという話をした。アライアンス(提携)の強化を何としてでも成功させようと(3人で)確認した」と述べた。ゴーン前会長の後任人事を含めた日産の新たな経営体制や、ルノーと日産の資本関係の見直しを巡る協議に踏み込んだかどうかについて、西川氏は「一切していない」と述べた。
スナール氏は2日間の日程で滞在し、15日には日産や三菱自の幹部らと面会する予定だ。日産が4月8日に開く臨時株主総会で日産の取締役に選ばれ、会長人事を含めた新体制を決める取締役会の議論に加わる見通し。日産との提携関係の見直しを巡る協議の窓口の役割も担うことになりそうだ。
ルノーの筆頭株主の仏政府は、…