自宅マンションで元日に長男の首を絞めて殺害したとして、埼玉県警浦和署は14日、さいたま市浦和区上木崎3丁目の無職、細谷俊夫容疑者(67)を殺人容疑で逮捕し、発表した。「何も言いたくありません」と容疑を否認しているという。
署によると、逮捕容疑は1月1日未明、同居する長男で無職の祐介さん(31)の首を絞めて殺害した、というもの。署は無理心中を図った可能性があるとみている。祐介さんは精神科の通院歴があり、長年介護が必要な状態だったという。
細谷容疑者は妻(64)、祐介さんとの3人暮らしで、同日午前6時20分ごろ「これから死にます」と110番通報。署員らが駆けつけると3人が自宅で倒れていた。妻も首に軽傷を負い、細谷容疑者も首に自分でつけたとみられる切り傷があったが、2人は命に別条はなかった。
同じマンションの女性(69)は、散歩する祐介さんをよく見かけたという。「夫婦はもの静かで性格が良く、(祐介さんを)長年大切に育ててきた印象。どんな事情があってこうなってしまったのか」と驚いていた。(山口啓太)