民泊施設から親族を装い電話をかけて現金を詐取しようとしたとして、警視庁は、神奈川県藤沢市片瀬海岸1丁目、無職鈴木淳容疑者(25)ら男3人を詐欺未遂の疑いで逮捕し、21日発表した。いずれも黙秘している。この民泊から東京や大阪など1都9府県の約50万人分の高校の卒業生名簿などを押収した。同庁は、3人が本人確認の甘い民泊を転々としながら電話をかけ続けていたとみている。
捜査2課によると、逮捕容疑は2月19日、東京都台東区の民泊から杉並区の男性(87)に長男を装い「投資のために知り合いからお金を借りたが、会社から横領した金だった。示談金が必要だから用意してほしい」などとうその電話をかけ、500万円を詐取しようとしたというもの。この民泊にはフロントがなく、従業員と会わずに部屋を出入りできたという。同課は3人が昨年12月以降、東京・大久保や六本木の無許可の「ヤミ民泊」も転々としていたとみている。