振り込め詐欺など特殊詐欺の昨年1年間の被害件数は1万6493件で前年を9・4%下回ったが、2014年からの5年間でみると23・2%増えた。中でもオレオレ詐欺が半数を超え、キャッシュカードをだまし取る手口も急増した。被害額は356億8千万円で9・6%減った一方、7年連続で350億円を超えた。警察庁が21日発表した。同庁は「高い水準で推移し、深刻な状況」としている。
「内容聞く前にだまされた」 オレオレ詐欺被害者の7割
被害件数は41道府県で減ったが、東京、神奈川、埼玉では大幅に増えた。65歳以上の被害が1万2867件に上り、78・0%を占めた。
手口別では、息子や孫などになりすますオレオレ詐欺が9134件(前年比7・5%増)で55・4%。有料サイト利用料などの架空請求詐欺が4852件(同15・7%減)、医療費や税金が戻ると偽る還付金詐欺が1910件(同39・0%減)と続いた。
受け渡しの形でみると、警察官…