英バーバリーが17日に発表した新作パーカのデザインが「自殺を連想させる」として批判され、同社CEO(最高経営責任者)やデザイナーが謝罪した。パーカのひもの先が環状になっていたことが問題視された。
「黒人侮辱」と批判、プラダが製品撤去 厚い唇のキャラ
同じショーで別の服を着たモデルのリズ・ケネディさんが「なぜ首つりのロープ? バーバリーのようなブランドが、そのようなことをするとは」とインスタグラムで指摘。ケネディさんは家族を自殺で失った経験があるという。ショー会場で問題提起したが聞き入れられず、天井にもひもがつるされていたと明かした。
同社のマルコ・ゴベッティCEOは「我々は間違いを犯した。反省しており、今回のことを教訓にして、二度と繰り返さないようにする」と謝罪した。バーバリー・ジャパンは「配慮に欠けていた。問題のパーカは即座にコレクションから削除した」としている。
高級ブランドの製品がSNS上で問題になり、謝罪に追い込まれるケースが相次いでいる。昨年12月には黒い体に分厚い赤い唇のプラダのキャラクター、今月には首の部分に赤い唇をあしらったグッチの黒いタートルネックセーターがいずれも「黒人差別だ」と指摘され、販売を取りやめている。(後藤洋平)