東京都足立区の住宅や庭から約500人分の人骨が見つかり、警視庁が関係者から事情を聴いていることが同庁への取材でわかった。この住宅は以前、人骨標本の製作などを行う会社の事務所として使われていた。住宅の所有者の親族は人骨について「先代の社長がインドから輸入した」などと説明しているという。
西新井署によると、昨年11月、この住宅で会社の経営者の親族が死亡しているのが見つかった。捜査の結果、病死と判明したが、人骨は警察官が現場に駆けつけた際に見つけたという。署は事件性は低いとみているが、詳しい経緯を調べている。
登記簿によると、この会社は1971年、博物館学用の標本や人体の骨格標本の製作、輸入などを目的に設立された。