毎月勤労統計の調査方法変更をめぐり、根本匠厚生労働相は26日午前の閣議後記者会見で、部分入れ替え方式導入を求めた「委員以外の関係者」は、中江元哉・元首相秘書官と姉崎猛・元厚労省統計情報部長、統計関係の有識者だったと述べた。中江氏だとしていた国会答弁を修正した。
厚労省の課長補佐が2015年9月14日、調査方法を議論する有識者検討会の座長に送ったメールには「委員以外の関係者と調整している中で、部分入れ替え方式で行うべきとの意見が出てきた」と書いてあった。根本氏は26日の会見で、「事務方が担当補佐に確認したところ、担当補佐は姉崎部長と統計関係の有識者、(中江)首相秘書官を念頭に置いていたことが分かった」と述べた。
根本氏は20日の衆院予算委員会では「中江首相秘書官だと思われる。当時の担当部長(姉崎氏)からそう聞いている」と答弁した。