東京都江東区のマンションで加藤邦子さん(80)が殺害された事件。知人らによると、亡くなった加藤さんはかつて大学病院で看護師として働き、婦長を務めたこともあった。退職後は歌唱サークルに入って活動していた。仲間たちは、活発だった加藤さんの死を悼んだ。
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加藤さんは夫を亡くし、現場マンションに1人で暮らしていた。十数年前に地域の歌唱サークルに入会。サークル仲間の70代女性によると、加藤さんはサークルの会報に「夫を亡くし、悲しくて意気消沈しているときに歌と出会った」と投稿していた。「オペラのアリア(独唱曲)が好きだった。着ている服に合わせてネックレスや指輪をつけるなどおしゃれな人だった」と話す。
難病を患い、近年は肺の病気にもなった。数年前に退会したが、会の発表会などには頻繁に足を運んでいた。2年ほど前、仲間たちがマンションの近くのレストランで加藤さんの「励ます会」を開いた際には、お酒を飲みながら「元気よ。ありがとう」と笑顔だったという。
歌唱サークルのほかにも、歌舞…