千葉市消防局の消防車など29台が、車検証で定められた総重量を上回る水や資機材を積み、道路交通法違反(過積載)とみられる状態になっていたことが4日、市消防局への取材でわかった。うち3台は昨年9月、大型トラックが横転して3人が死亡し、運送会社が過積載容疑で家宅捜索を受けた千葉市若葉区の事故現場にも出動していた。
市消防局によると、過積載が判明したのは1999~2017年度に配備された水槽車20台や化学ポンプ車5台など。昨秋、京都市消防局で同様の問題が起き、調査していた。
車検証に最大積載量の記載がある41台を計量したところ、29台で総重量が750~30キロオーバーしていることが判明した。積み荷の資機材や水を減らし、今年2月以降は全車両で過積載状態を解消した。過積載による事故やトラブルはこれまで報告されていないという。(熊井洋美、前田基行)