投資関連会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市中央区)の関係者が詐欺容疑で逮捕された事件で、愛知、岡山両県警は、実質的経営者の銅子(どうこ)正人容疑者(41)=自称・大阪市淀川区=ら計10人を、詐欺容疑で6日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
劇的人生に女性は心酔 460億円集金、逮捕のカリスマ
「毎月3%配当」架空の話で詐欺容疑 460億円集金か
同社は、架空の投資話で2017年までの約4年間に全国の約1万3千人から計約460億円を集めていたとされる。運用実態はなかったとみられる。
捜査関係者によると、10人は16~17年ごろ、岡山県に住む男女を含む計6人にうそを言って出資を募り、計約9千万円をだまし取った疑いがある。10人は、別の3人から計6400万円をだまし取った詐欺容疑で2月に逮捕されていた。
愛知県警などによると、テキシア社は毎月、出資額の3%を配当金として1年間支払うとし、その原資は株や証券の運用益などと説明していた。また、新たな出資者を勧誘した人には紹介料を支払うなどし、ねずみ算式に出資者を増やしていた。
出資者の勧誘に中心的な役割を果たしたとされる銅子容疑者は、自らを「KING(キング)」と呼び、各地でコンサートを開いたり、宮司として活動したりするなど、同社の広告塔を担っていた。逮捕された容疑者のなかには岡山県警の元警察官のほか、指定暴力団山口組弘道会系幹部の男もおり、両県警は出資金の一部が暴力団へ流れていたとみて、詳しく調べている。