東京・原宿の竹下通りで元日未明、暴走した軽乗用車にはねられ通行人8人が負傷した事件で、警視庁は6日、1人についての殺人未遂容疑で逮捕していた大学生の日下部(くさかべ)和博容疑者(21)=大阪府寝屋川市、鑑定留置中=を、ほかの7人に対する殺人未遂容疑で追送検し、発表した。
捜査1課によると、追送検容疑は1月1日午前0時10分ごろ、竹下通りで約140メートルにわたって軽乗用車で暴走し、19~51歳の男性7人をはねて殺害しようとしたというもの。7人は重軽傷を負った。日下部容疑者は同日、8人のうち男子大学生(19)をはねて意識不明の重体にさせたとして同容疑で逮捕されていた。
捜査関係者によると、日下部容疑者は昨年12月28日に大阪府内でレンタカーを予約し上京。逮捕当時、「死刑制度への報復で、明治神宮の人混みで高圧洗浄機で灯油をまき、火をつけようとした。うまくいかずに車で突っ込んだ」と供述していた。刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が1月16日から始まっている。