東京地裁の決定について、日産の西川(さいかわ)広人社長兼CEOは5日夜、記者団の取材に「(保釈の判断は)司法のプロセス。社員が動揺することはない」と述べた。だが、経営陣の心中は穏やかではない。ある幹部は「保釈はいつか、ゴーン(前会長)が会見するのか気になる」と話す。
ゴーン前会長、保釈は6日以降 10億円納付は難しく
カルロス・ゴーン もたらした光と影
後任会長の人事を含む新体制づくりが本格化するのはこれから。経営の自主性を守りたい日産は、ルノーに会長ポストを渡すつもりはない。一方、ルノーや仏政府は同社の新会長に就いたジャンドミニク・スナール氏を後任会長に据え、日産への影響力を維持することを狙っている。
当面のヤマ場は、日産が4月8…