架空の経費を計上して計約4900万円を脱税したとして、土木工事会社「斎藤建設」(東京都国分寺市)など2社が東京国税局から法人税法違反の疑いで東京地検に告発されたことが、関係者への取材でわかった。
ほかに告発されたのは「KS設計」(同)と両社の斎藤和憲代表(71)。関係者によると、斎藤代表は実際には取引をしていない会社に工事の一部を外注したように装い、うその請求書を送らせるなどして利益を圧縮。2018年までの約4年間に両社で計約2億1500万円の所得を隠し、脱税した疑いがある。隠した資金は自宅に現金で保管するなどしていたという。斎藤代表は朝日新聞の取材に「国税局の指導に従って修正申告した。反省している」と文書で回答した。(花野雄太)