国民的人気アイドルグループ「嵐」のメンバーの名前を冠していることから、「聖地」としてファンに知られる福岡県糸島市の櫻井神社で、観光客の女性に暴行したなどとして、福岡県警は7日、自称ツアーガイドの増田宣博容疑者(48)=福岡市中央区高砂2丁目=を脅迫と暴行の疑いで逮捕し、発表した。「脅迫はしたが、押していない」と容疑を一部否認しているという。
櫻井、潤、二宮の「嵐三社」 休止発表後に多数のファン
糸島署によると、増田容疑者は今年2月16日午後1時40分ごろ、東京都品川区の会社員の女性(27)に、「お前は福岡に来るな」「殺すぞ」などと脅迫した上、胸付近を複数回押す暴行を加えた疑いがある。
女性は東京から友人と2人で神社を訪問。増田容疑者が「写真を撮ってあげる。鳥居の裏にパワースポットがある」などと声をかけて案内を始めたが、女性が体を触られたためガイドを断ると、「案内してやっているのにその態度はなんだ」と激高したという。
増田容疑者は同日、近くにある別の観光地でも20代の女性に同様に声をかけてトラブルになっていたという。署は増田容疑者が観光地を訪れた若い女性を狙ったとみて調べている。
糸島市と、隣接する福岡市西区には、嵐のメンバーの名前を冠した櫻井神社、潤(うるう)神社、二宮神社があり、「嵐三社巡り」として多くのファンが足を運ぶ人気スポットになっている。(木下広大)