先進国のなかで男女格差が最も大きい日本。格差がなかなか縮まらないわけを探ろうと、広告事業などを手がけるマッキャン・ワールドグループホールディングス(HD)が、ジェンダーの平等をテーマに意識調査をした。ジェンダーを巡っては「意識の分断」があるという。
同社は国際女性デー(3月8日)にちなみ、「働くことにおけるジェンダーの真実」と題した調査結果を今月5日に発表した。日本国内で働く20~60代の男女計2千人が回答した。
「仕事や職場での男女平等は重要な問題と思うか」との質問に、「重要な問題」と答えたのは54%。「重要な問題ではないと思う」は29%、「わからない」は17%だった。
「重要な問題」と答えた割合は、女性は6割、男性は5割だった。役職別では、経営者・役員(65%)が最も高く、女性一般社員(61%)、管理職(51%)、男性一般社員(45%)となり、役職によって大きな差が出た。
「男女平等」や「男女格差」をめぐる議論が職場で敬遠されがちな実態も浮かんだ。こうしたテーマについて「議論したくない」との回答は男女とも6割を超えた。
世界経済フォーラムが昨年発表…