2019年3月期決算の上場企業の役員報酬で、1億円以上を受け取った役員は275社の564人に上り、前年の240社538人を上回って過去最多になった。1億円以上の役員報酬の開示ルールは10年3月期から始まったが、開示対象となる役員は開始当初の約2倍に膨らんだ。
東京商工リサーチが6月28日までに有価証券報告書で開示した3月期決算の企業をまとめた。
最高額はソフトバンクグループ(SBG)副会長のロナルド・フィッシャー氏の32億6600万円。SBGは、19年3月期に過去最高の営業利益2・3兆円を上げるなど好調な業績もあり、4人が10億円を超え、トップ10に5人が入った。会長兼社長の孫正義氏は2億2900万円だった。
孫氏は株主総会で「どのくらい会社の価値増大に貢献したか、ということも重要な物差しじゃないか」と話し、「世界中の有能な経営陣は取り合い状態になっている」と理解を求めた。
2位は、新日本建設の会長を退…