8~9月に中国で開催されるバスケットボール男子のワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が16日、中国・深圳であり、自国開催だった2006年世界選手権(現W杯)以来、5回目の出場となる日本(世界ランキング48位)は、大会2連覇中の米国(1位)、トルコ(17位)、チェコ(24位)と同じE組に入った。同組の試合は上海で行われる。
日本にとって対戦相手はいずれも格上だ。東京五輪を視野に過去最高11位だった1967年ウルグアイ大会を上回る成績をめざすが、上位進出には米国でプレーする八村塁(ゴンザガ大)や渡辺雄太(NBAグリズリーズ)の出場が不可欠だ。日本のラマス監督は「かなり厳しいグループに入った。米国、欧州の中でもかなり強い2カ国がいる。我々は欧州のチーム、そして米国にも勝ったことがない。まずは、欧州のチームと競争できるようなチームを作り上げて臨みたい」。主将の篠山(川崎)も「米国と同じ組に入ったのもなにか意味がある。抽選の結果を見て、身震いしている」とコメントした。
米国は、NBAのスパーズを5度の優勝に導いたポポビッチ監督が今回のW杯と20年東京五輪で指揮を執る。五輪3連覇に導いたシュシェフスキ監督が2016年リオデジャネイロ五輪で退任し、一時代を終えた。W杯に誰が出場するかは不明だが、スター選手のレブロン・ジェームズ(レーカーズ)やステフィン・カリー(ウォリアーズ)らが候補選手に挙がっている。NBA選手以外を中心に編成したチームでも予選は組首位で通過。今大会も優勝候補の筆頭だ。
トルコは5大会連続5回目の出場。自国開催だった10年大会に準優勝するなど、近年力をつけている。クラブレベルでも、フェネルバフチェが16~17年シーズンにユーロリーグで優勝するなど欧州でトップレベルの国だ。
チェコは初出場で、今予選の驚きの一つといわれるチームだ。チェコスロバキア時代には五輪や世界選手権に出場する常連だったが、チェコになってからは低迷。今回は若手が成長して予選を突破した。日本はリオデジャネイロ五輪世界最終予選で対戦し、71―87で敗れている。
開催国の中国(同30位)はA組で、ベネズエラ(同20位)、ポーランド(同25位)、コートジボワール(同64位)と対戦する。
W杯は32チームが8組に分かれ、総当たり戦を行う。各組上位2チームが2次リーグに進む。2次リーグも16チームが4組に分かれ、総当たり戦で各組上位2チームが準々決勝に進む。3、4位は17~32位決定戦にまわる。
2019年バスケットボールW杯中国大会組み合わせ
【A組】
・コートジボワール(64)
・ポーランド(25)
・ベネズエラ⑳
・中国(30)
【B組】
・ロシア⑩
・アルゼンチン⑤
・韓国(32)
・ナイジェリア(33)
【C組】
・スペイン②
・イラン(27)
・プエルトリコ⑯
・チュニジア(51)
【D組】
・アンゴラ(39)
・フィリピン(31)
・イタリア⑬
・セルビア④
【E組】
・トルコ⑰
・チェコ(24)
・米国①
・日本(48)
【F組】
・ギリシャ⑧
・ニュージーランド(38)
・ブラジル⑫
・モンテネグロ(28)
【G組】
・ドミニカ共和国⑱
・フランス③
・ドイツ(22)
・ヨルダン(49)
【H組】
・カナダ(23)
・セネガル(37)
・リトアニア⑥
・豪州⑪
※丸数字は世界ランキング
日本の世界選手権(現W杯)での成績
1963年 ブラジル大会 13位
67年 ウルグアイ大会 11位
98年 ギリシャ大会 14位
2006年 日本大会 20位
19年 中国大会