東京・霞が関の東京家裁前で女性(31)が刺されて死亡し、女性の夫で米国籍の男(32)が殺人未遂容疑で逮捕された事件。多くの人が訪れる裁判所の入り口で、事件は起きた。
20日午後3時半ごろ。司法書士の男性(41)は仕事で家庭裁判所を訪れ、近くの歩道を歩いていた。後ろから男が勢いよく走ってきて、追い抜いた。身長175~180センチくらいか。体格が良く見えた。
「刃物だ」
男が走り去った直後、叫び声が聞こえた。追いかけてきた警備員3人の声だった。改めて走る男を見ると、右手に刃物が光っていた。「刃物を持ったまま逃げていたとは」
男は交差点付近で警備員らに一度取り押さえられたが、それをふりほどき、また走った。交差点の信号は赤。男は車にひかれそうになりながら道路を渡り、日比谷公園内に姿を消した。
男性は家裁に引き返した。1階…