哺乳類が失った、青や緑の色を感じるセンサーに必要な遺伝子を、東京大などの研究チームが実験動物のゼブラフィッシュを使って突き止めた。エサをとるのに重要な役割を果たしている可能性が高いという。
色センサーの細胞は脊椎(せきつい)動物では通常、紫、青、緑、赤の4色で、哺乳類では青と緑が失われた。ヒトは別の緑のセンサーを新たに獲得していることが知られている。脊椎動物に青と緑のセンサーがあることで、生存上どう有利なのかは分かっていなかった。
チームは、魚類のゼブラフィッシュで、青と緑の色センサーを作る過程を制御している二つの遺伝子を発見。この遺伝子が働かないようにしたゼブラフィッシュは、青と緑のセンサーが出来ず、エサを見つけた時に見せる行動の頻度が、通常の個体よりも低かった。
二つの遺伝子が働かないゼブラ…