警察が大麻に関連した事件で昨年1年間に逮捕・書類送検したのは3578人で、摘発した事件は4687件だった。いずれも過去最多で、20代への広がりが目立つ。コカインに絡む事件も197人と5年間で3・2倍に増えた。警察庁が28日発表した。
大麻は所持容疑が8割を占め、前年より423人多い2928人。譲渡201人(33人増)、栽培152人(14人増)、譲り受け138人(65人増)の順に多かった。
年代別でみると、20代と10代の増加ぶりが際立つ。20代は最多の42・5%を占め、前年を347人上回る1521人。10代は132人増の429人だった。警察庁によると、乱用者が買う際の価格は覚醒剤の12分の1で、1グラムあたり約5千円と入手しやすい。若い世代は体に及ぼす危険性を軽視する傾向があるという。
昨年1~10月に栽培容疑(余罪を含む)で摘発した178人を調べたところ、営利目的が31・7%を占め、一戸建てやマンションなど屋内での栽培が9割近くに上った。10年前の調査に比べると、50本以上の栽培が増えて10本未満が減り、警察庁は大規模化が進んだとみている。
一方、コカインの摘発は都市部…