投資関連会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市)による投資詐欺事件で、名古屋地検は27日、「KING(キング)」と名乗っていた実質的経営者の銅子正人容疑者(41)=大阪市淀川区=を詐欺と出資法違反(預かり金の禁止)の罪で起訴。ともに詐欺容疑で逮捕された前社長の安達慶三容疑者(58)=神戸市中央区=ら8人については、出資法違反の罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、銅子容疑者は2016年7月~17年8月、三好輝尚容疑者(60)らにうその投資話を持ちかけさせ、顧客8人から計1億円をだまし取ったとされる。銅子容疑者ら9人は元本や配当金を支払うことを約束し、この1億円を預かったとされる。銅子容疑者には、元本などを返済する資産はなかった。
事件では銅子容疑者ら計10人が逮捕されたが、地検は27日、暴力団幹部の男性(66)を不起訴処分とした。関与を立証できなかったとみられる。