山梨、山形両県で2013~16年、女性3人の自宅に侵入して性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた元NHK記者の弦本(つるもと)康孝被告(30)を懲役21年とした一、二審判決が確定する。最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)が27日付の決定で、被告側の上告を棄却した。
一、二審判決によると、弦本被告は甲府放送局に勤務していた13年12月と14年10月に山梨県内で、山形放送局に異動後の16年2月に山形県内で、いずれも20代の女性宅に侵入。「静かにしろ」などと脅して3人に性的暴行を加え、このうち2人にはけがも負わせた。
被告側は無罪を主張したが、一審・山形地裁は、現場に残されていた遺留物のDNA型鑑定などを踏まえて有罪と判断。二審・仙台高裁も支持した。(岡本玄)