米国のポンペオ国務長官と韓国の康京和(カンギョンファ)外相は29日午後、ワシントンで会談し、北朝鮮の非核化問題について話し合った。2回目の米朝首脳会談が合意なしで終わった後、米国は北朝鮮への強硬な姿勢を強めるが、韓国側は早期の対話再開を掲げ、立場の違いが目立つ。会談で両国間の連携を改めて確認する狙いだ。
会談後、康氏は記者団に「韓米の協力関係を憂慮する見方があるのは知っているが、非核化問題に関連する全ての事案について虚心に意見交換している」と述べ、足並みが乱れているとの見方を否定した。4月11日にはトランプ米大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との首脳会談を控えており、今回の外相会談はその「地ならし」をする意味もあった。
2月末のハノイでの米朝首脳会談で合意が見送られたのち、米側は北朝鮮の非核化の実現を最優先で求める強硬路線に戻った。非核化を実現しなければ制裁緩和に応じない考えを明確にしたうえ、北朝鮮や韓国が求める金剛山観光や開城工業団地の事業再開に向けた制裁緩和について「検討していない」(国務省高官)と否定している。
一方、韓国側は、北朝鮮に非核…