2017年の九州北部豪雨で被害が集中した福岡県朝倉市の赤谷川の模型を、国土交通省が同県久留米市に造った。本物の30分の1サイズ(長さ70メートル、幅50メートル)のコンクリート製で、河川の改良・復旧に役立てるのがねらい。3月30日、大雨を模して水を流す実験があり、流域住民らが見学した。
模型は、乙石川、小河内川の2河川が合流する中流部2キロ余の区間を再現した。豪雨災害時に最も被害が集中した一帯だ。
筑後川河川事務所九州北部豪雨復興出張所によると、急勾配の川が相次いで合流し、流路も屈曲しているため、水の流れは複雑だ。図面では予想しにくい水の動きをつかみ、設計に役立てるため模型を造った。
昨年12月、豪雨前の川の様子…