中部経済連合会は、2050年ごろを見据えた中部圏の将来ビジョンを発表した。ものづくりの基盤とデジタル技術を使って成長産業を生み出す地域を目指す。実現に向け、東海4県と長野県、名古屋市の産学官で協議会を作る。
名古屋駅、変わりゆく街
成長産業を生み出す地域を実現するには、世界から有能な人材が集まることが欠かせない。将来ビジョンは、地域の魅力を高め、世界に発信することを打ち出した。たとえば、人の集まりやすい名古屋・栄中心部を規制緩和を受けられる「アーバンチャレンジ特区」とし、先端技術を実証実験することを提案した。自動運転車による移動サービスなどの実験ができる地域を目指す。
中経連の中村昭彦副会長(三菱UFJ銀行副頭取)は「自動車産業も100年に一度の変化を迎えている。地域の行政区分を越えた連携が大事だ。協力して強固な地域にしていきたい」と話した。